「広告費をかけてLPにアクセスを集めているのに、お問い合わせや購入に全く繋がらない…」
「LPを作ってはみたものの、どこを改善すれば成果が出るのか分からない…」
Web広告やメルマガなど、特定の目的を持ってユーザーを誘導する際に不可欠なのが「ランディングページ(LP)」です。しかし、ただLPを作るだけでは、かけた広告費を浪費してしまうことになりかねません。成果を最大化するためには、LPを継続的に改善していく「LPO(ランディングページ最適化)」という考え方が極めて重要になります。
こんにちは。株式会社オールライトです。私たちはこれまで、数多くのクライアント様のLP制作と改善に携わり、コンバージョン率(CVR)の向上に貢献してまいりました。
この記事では、私たちが実践している「成果を出すLP」の設計思想から、公開後にCVRを高め続けるための具体的な改善手法まで、LPOの全てを徹底解説します。
大前提!LPとホームページの違いとは?
まず、LPOを理解する上で重要なのが、「LP」と一般的な「ホームページ」との違いです。
- ホームページ
複数のページで構成され、会社概要、サービス一覧、ブログなど、網羅的な情報を提供し、ユーザーに企業全体を理解してもらうのが目的です。 - LP
1枚の縦長のページで構成され、目的を「たった1つ」に絞り、訪問者にそのアクション(商品購入、資料請求、問い合わせなど)をしてもらうことだけを目的としています。
LPでは、ユーザーの意識をたった1つのゴールに集中させるため、他のページへのリンク(ナビゲーションメニューなど)は意図的に排除するのが一般的です。この「1ページ、1アクション」という原則が、高いコンバージョン率を生み出すための基本となります。

成果を出すLPを構成する8つの重要要素
高いコンバージョン率を誇るLPには、多くの場合、ユーザー心理の流れに沿った共通の「型」が存在します。ここでは、LPを構成する8つの重要な要素を、ページの上から順に解説します。
1. キャッチコピー
ユーザーがページを訪れて、最初の3秒で「自分に関係がある」と思わせる、最も重要な要素です。ターゲットが抱える悩みや欲求に寄り添い、この先を読むことで得られる未来を端的に示します。
2. アイキャッチ(メインビジュアル)
キャッチコピーと共に、ユーザーの第一印象を決める画像や動画です。サービスを利用している理想的なシーンや、商品の魅力が直感的に伝わるビジュアルを選定します。ターゲットが共感できる人物を登場させるのも効果的です。
3. 共感・問題提起
「こんなお悩み、ありませんか?」とユーザーの課題を具体的に言語化し、「そうそう、それで困っているんだ」という強い共感を生み出す部分です。ここでユーザーの心を掴むことで、その後の提案が響きやすくなります。
4. 商品・サービスがもたらす価値
問題提起に対し、「私たちのサービスなら、その悩みをこう解決できます」と提示します。ここで重要なのは、単なる機能の説明ではなく、その機能によってユーザーの生活やビジネスがどう良くなるのかを伝えることです。
5. 社会的証明(お客様の声・導入実績)
第三者からの評価は、信頼性を飛躍的に高めます。「お客様の声」「導入事例」「メディア掲載実績」「専門家からの推薦」などを具体的に示すことで、「自分以外にも多くの人が評価しているなら安心だ」という心理が働きます。
6. 他社との違い・優位性
競合サービスと比較した際の、自社ならではの強みを明確に伝えます。価格、品質、サポート体制、独自技術など、ユーザーが「ここを選ぶべき理由」を論理的に示します。
7. クロージング(オファー)
ユーザーの最後のひと押しをする部分です。「期間限定キャンペーン」「初回限定割引」「安心の返金保証」といった特典や保証を提示し、「今、行動しないと損だ」という感情を喚起したり、購入への不安を取り除いたりします。
8. CTA(Call to Action:行動喚起)とEFO(入力フォーム最適化)
LPの最終ゴールであるアクションへ導くボタンやリンクです。「無料で資料請求する」「今すぐ相談してみる」など、具体的で分かりやすい文言にし、目立つ色でデザインします。
また、CTAをクリックした先の入力フォームが複雑だと、多くのユーザーは離脱してしまいます。入力項目を最小限に絞り、必須項目を分かりやすく示すなどの**EFO(入力フォーム最適化)**も極めて重要です。

改善を止めない!LPO(LP最適化)の実践サイクル
完璧な構成でLPを制作しても、「公開してみたら思ったより成果が出なかった」ということは日常茶飯事です。重要なのは、公開後のユーザーの反応をデータで分析し、仮説に基づいて改善を繰り返すことです。この活動こそがLPOです。
★ステップ1
現状分析と課題の発見
まずは、ヒートマップツールやGoogle Analyticsを使って、LPの現状を客観的に把握します。
- ヒートマップ分析
ユーザーがどこを熟読し、どこで離脱しているのか、どこをクリックしているのかを色で可視化します。
CTAボタンの手前で離脱が多ければ、その直前のコンテンツに問題があるかもしれません。 - アクセス解析
コンバージョン率、直帰率、滞在時間などの数値データを確認します。
★ステップ2
改善のための仮説を立てる
分析データに基づき、「もし、〇〇を△△に変えたら、□□という結果になるのではないか?」という仮説を立てます。仮説の精度を高めることがLPO成功の鍵です。
- (例1)
「ファーストビューの離脱率が高い」→ 仮説:「キャッチコピーがターゲットに響いていないのでは?
もっと具体的な悩みに寄り添う言葉に変えれば、スクロール率が上がるはずだ」 - (例2)
「CTAのクリック率が低い」→ 仮説:「ボタンの色が背景に埋もれて目立たないのでは?
補色であるオレンジ色に変えれば、クリック率が上がるはずだ」
★ステップ3
A/Bテストの実施
仮説を検証するために、A/Bテストを行います。これは、元のページ(Aパターン)と、仮説に基づいて一部を修正したページ(Bパターン)を用意し、ユーザーをランダムに振り分けて、どちらのコンバージョン率が高いかを比較検証する手法です。
一度にテストする要素は1つに絞るのが鉄則です。キャッチコピーとボタンの色を同時に変えてしまうと、どちらの要素が成果に影響したのかが分からなくなってしまいます。
★ステップ4
効果検証と改善の反映
A/Bテストで優位な結果が出たパターンを本採用します。そして、また新たな課題を見つけ、次の仮説を立て、テストを行う…この改善サイクルを回し続けることで、LPの成果は着実に向上していきます。
LPOはデータに基づいた科学的なプロセス
ランディングページで成果を出すためには、
- ユーザー心理に沿った、説得力のある構成要素を正しく配置すること
- 公開後、データに基づいて仮説と検証(A/Bテスト)を繰り返し、最適化を図り続けること
この2つの両輪が不可欠です。LPOは、単なる勘やセンスに頼るものではなく、データという事実に基づいた科学的なプロセスなのです。
しかし、LPOを実践するには、分析ツールの導入・運用知識、仮説立案の経験、そしてA/Bテストを実施するためのリソースが必要となります。
株式会社オールライトは、ただLPを制作するだけではありません。お客様のビジネスゴールを達成するために、公開後のデータ分析から改善提案、A/Bテストの実施まで、LPOのプロセス全体をワンストップでサポートするパートナーです。
「自社のLPのどこに問題があるか見てほしい」「広告の費用対効果を最大化したい」。
そんな時は、ぜひ一度私たちにご相談ください。数々のLPを成功に導いてきたプロフェッショナルとして、お客様の成果に貢献することをお約束します。


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